北海道カトリック学園がめざすものは、
宗教に基づいた道徳教育ではありません。
大切にしていることは、難しいキリスト教の教義のようなものではなく、
誰でも理解できるごく単純なものです。
親切にすること、思いやりの心、他者の痛みに共感する心、
ごめんなさいと言える心、ありがとうと言える感謝の心。
これら「愛する心」は、躾や教育によって外から植えつけられるものではなく、
人間が本来生まれながらにして持っている神から与えられたものです。
神の心は特定の宗教に限定されて保持されているのではなく、
すべての人の心に生まれつき与えられているのです。
子供が持っているこの「心」は、純粋なもので分け隔てなどありません。
そして「愛」は、「理屈で」ではなく、「体験を通して」でしか学べません。
自分の中の愛する可能性を経験した時、
道徳的に生きるよう変わっていく自分を発見するのです。
いつの時代も生きることに不安はつきもの。
共にもがきながら、共に歩んでいこうとする、その心が大切です。
私たちはその手助けをしたいと願っています。